「光る壁画」を読んだ

先日、人生初のバリウムによる胃がん検査を受けた。噂どおりの飲みづらさだった。検査はゴロンゴロンのグルングルンな感じだった。おまけに下剤でお腹がギュルギュルになったし。出来ればもう二度と受けたくないと思った(無理なんだろうけど)。 そのままの…

福田恒存語録

「日本への遺言―福田恒存語録」を久々に読む。気になったところを抜粋。 ・人権亡者自分が一端の近代人であるといふ自己欺瞞に酔ってゐるに過ぎない。これも人権、人権と騒いでゐるうちに人格無しの人権亡者が輩出したお陰である。基本的人権といふと如何に…

うどんのうーやん

以前、ネットで評判になっていた「うどんのうーやん」を病院でたまたま見つけたので読んでみました。 噂通りカオスなストーリーで面白かったです。

覚兵衛物語

司馬遼太郎の短編集。 その中の「覚兵衛物語」が特に面白かったので以下感想。 加藤清正の家老の飯田覚兵衛の話。 清正とは幼馴染で、本当は僧になりたかったのに清正に頼まれて仕えて続けた。 「武士は嫌だ」「いつかはやめてやる」と愚痴りながらも、清正…

坂口安吾「堕落論」

久々に坂口安吾の「堕落論」(角川文庫)を引っ張り出して読んだ。 以下、気になった部分を抜粋。 「日本文化私観」・伝統とか、国民性とよばれるものにも、時として、このような欺瞞が隠されている。凡そ自分の性情にうらはらな習慣や伝統を、恰も生来の希…

感想、中川八洋「正統の哲学異端の思想」

中川八洋の「正統の哲学 異端の思想」を読んだ。 保守思想に興味があったので読んでみたが今ひとつだった。大衆批判や左翼批判はそれなりの説得力があるが、だからといって保守思想が重要と思えるほど説得力を感じなかった。また、保守思想によくある西洋文…

小栗忠順という人物についてちょっと思ったこと その2

6、組織内の折衝西郷・大久保は、倒幕に消極的な薩摩藩を倒幕へ誘導した。ただし人物への好悪が激しい西郷は、島津久光に「地五郎」などと暴言を吐き組織の不調和を生じさせるようなこともしている。小栗は、京都の敗戦から逃げてきた徳川慶喜に主戦論を述…

小栗忠順という人物についてちょっと思ったこと その1

1、はじめに小栗忠順という人物は、幕末に勘定奉行、外国奉行などを歴任し、徳川家を支えた人物である。最近、色んな所で再評価されている人物だ。私も興味を持ち何冊か小栗関係の本を読んでみている。その中の一冊で、佐藤雅美氏の「覚悟の人 小栗上野介忠…

きみは知らないほうがいい

ちょっと興味を持ったので読んでみた。 学校のいじめを題材とした作品だった。 小学六年生から見た世界が事細かく描かれており、とても興味深く集中して読んでしまった。 学校における閉塞感と希望について丁寧に表現されていて、読後感は良かった。

ボクがもらった幸せ

今日は本の紹介。 おけやあきら著の「ボクがもらった幸せ」 おけやあきら氏はシンエイ動画社出身の脚本家で、主に藤子アニメに多く参加していた人です。 中でも「ドラえもん」「21エモン」「エスパー魔美」「チンプイ」等で活躍されていました。他にも「H2…

姫の戦国

図書館で借りてきた。 今川氏親の正室で、今川義元の母である寿桂尼を主人公とした作品。 元々織田や北条に関心が強かったが、今川家には大して興味が無かったので読んでみようと思った。 読み終わって思ったことは、やっぱり今川はピンとこなかった。 ・氏…

日本の「かわいい」図鑑

図書館で見つけたので借りてきた。 それなりに面白かった。

闇を裂く道

先日、図書館で借りてきた本です。 吉村昭氏は好きな作家で、結構たくさん読んだのですが、この作品については知らず、たまたまネットで発見しました。 完成に16年もかかった丹那トンネル建設の小説です。 心に残ったシーンは、落盤により17人が生き埋め…

ワカンネークエスト

ネットで紹介されているのを見て興味を持ったので、図書館で借りてきた。

金田一耕助について

小学生ぐらいからずっと金田一耕助シリーズが好きだった。他には無い、横溝正史独特の世界観に魅かれていた。ドラマや映画は結構見た。本の方はどちらかというと映像化されていない作品を見る傾向にあった。一番好きなのは古谷一行の金田一で、他には石坂、…

くるぐる使い

図書館で借りてきた。 何か不安になるような表紙です。短編集。