映画・怪獣大戦争
先日、ふと特撮モノを見たいと思い、ではどうするかと考えた結果、まだ見たことが無い「怪獣大戦争」に手を出してみました。
「怪獣大戦争」と言えば、何と言っても「シェー」をするゴジラが有名です。
私も、いくらなんでも「シェー」は無いだろうと思って今まで見てこなかったのですが、ネットの評判を見てみるとなかなか良かったので手を出してみました。
○あらすじ
木星の調査に向かった宇宙船・P-1号(富士とグレンが乗船)は、X星人と接触。X星人はキングギドラの襲撃に悩まされており、キングギドラを撃退するために地球にいるゴジラとラドンを連れてきたいと言い、そのために地球人に協力をして欲しいと言ってくる。
X星人の友好的な態度に、地球側も危険は無いと判断しX星人の申し出を受け入れる。
そして、ゴジラとラドンはX星に連れていかれ、キングギドラを撃退する。
これで一件落着かと思いきや、徐々にX星人の地球侵略の野心があらわになってくる。
○良かった点
・特撮技術が素晴らしい。
・音楽が素晴らしい。有名な伊福部昭の「怪獣大戦争のマーチ」が、映画開始早々流れ否が応でもテンションが上がる。
・役者が素晴らしい。宝田明、水野久美、土屋嘉男など皆良い演技だった。
・キングギドラが素晴らしい。大怪獣らしく圧倒的な存在感を発揮してくれた。
・大風呂敷が良い。地球連合宇宙局というのが主人公達の所属している機関であるが、無駄に日本人がイニシアチブを握っている組織だったりする。現実のアメリカ・ソ連をすっとばして、和服着た女性が女性代表になったりして、世界平和を主張したりしている。なかなか壮大な設定だった。
○悪かった点
・やはり「シェー」は駄目だろ。怪獣王であるゴジラのこういう姿は見たくなかった。
・タイトルは「怪獣大戦争」になっているが、内容はX星人と地球人との駆け引きがメインになっている。
・ゴジラシリーズの作品ではあるが、ゴジラがキングギドラより存在感が無い。
○総論
ゴジラ作品としては辛い点をつけざるを得ないと思いました。
特に「怪獣大戦争」と銘打っておきながら、ゴジラ・ラドンの扱いが軽く、とても大戦争と呼べないものになってしまいました。
特にそれまで圧倒的存在感があったゴジラが、UFOの力であっという間に無力化されてしまったことは、自分にとってキツイものがありました。
やはりゴジラ映画は、コミカルよりも迫力のある怪獣物を期待してしまいます。